存在記号 | |
存在記号
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前節と同じく[象は地上にすむ]という命題や[虎は地上にすむ]という命題,[鹿は地上にすむ]というような命題をいくつも考えます.つぎに[あるものは地上にすむ]という命題も考えます.すると次の式が成り立ちます. [あるものは地上にすむ] = [象は地上にすむ] or [虎は地上にすむ] or [鹿は地上にすむ] or ・・・・・・ 例によって Live_on_earth(x) = [x は地上にすむ] とおきます.また英語では[あるものは地上にすむ]は There exists x such that x lives on the earth. です.(There exists x) の部分を論理学では(∃x)と書きます.従って [あるものは地上にすむ] = (∃x) Live_on_earth(x) と書けます.なお∃は存在記号(existential symbol)といい,Exist の E を逆さにしたものです.また∃x の部分を存在作用素(existential quantifier)といいます.次は存在記号を使った論理式の例です. (∃x)f(x),(∃y)(Date(y) or Year(y)), Err imp (∃u)(Int(y) or Real(u)) ここで象や虎などの例で分かるように 全称記号は and と密接な関係があり,存在記号は or と密接な関係があることを指摘しておきます. |