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標準形

目次

論理変数と論理式

論理式の等しさ1

論理式の等しさ2

色々な表現

基本公式1

基本公式2

式の変形

標準形

English

TEST

 全ての論理式は () を含まずに and or not だけの演算子からなる式に変形できることが分かっています。これは変数または変数の否定をand で結んだもの(積)をorで結んだものになっているので、積和標準形(conjunctive canonical form)といい、式の簡単化に有用であることが分かっています。積和標準形に直す時次の公式が有用です。

  

    18. not(A and B) = not A or not B (ド・モルガン則 De'Morgan)

    19. not(A or B) = not A and not B (ド・モルガン則 De'Morgan)

これを用いて括弧を式からなくすことができます。

  例 A or not(C and (not(B or A) or C))

= A or (not C or not(not (B or A) or C)) (ド・モルガン則 18. より)

= A or not C or not not (B or A) and not C (ド・モルガン則 19. とorの結合則)

= A or not C or (B or A) and not C (not not D=D 公式1.より)

= A or not C or (B and not C or A and not C) (分配則より)

= A or not C or B and not C or A and not C (or の結合則より)

これで一応()がなくなりました。以上の変形では演算子の優先順序に非常な注意を払っています。上の式は更に簡単になります。

= A or not C or A and not C (orの結合則と公式12.)

= A or not C (orの結合則と公式12.)

各積の中の変数をアルファベット順に並べ積は辞書の順に並べておけばきれいです。例えば紫の式は A or A and not C or B and not C or not C とします。