4.2 マルコフ連鎖

  2-1. 例1

つまらない(trivial)例として,先程の各時点でサイコロを振る,というのがこれに相当します.



というのはこれは1つ前の過去にも依存しません.まして,個前というのにも依存しません.
各々独立なのです.
まったく過去に依存しない事象の系列,つまりプロセスです.だから1回1回がサイコロで決まっていますので,出たとこ勝負になります. 前回2が出たからといって,次に2が出る保証は何もありません.

或いは,1つ前の時点で2が出たからといって, 次に偶数の出る確率が高くなったり,低くなったりしません.やはり各々独立です.
まして,1つ前の過去だけでなく, それ以前にも依存しません.
これもマルコフ連鎖の特別な例ではあります.

これを「独立過程(independent process)」ということがあります.
しかしマルコフ連鎖は,独立過程とは限りません.