
前頁は同時確率の行列でしたが,似たようなもので条件付確率の行列も考えられます.
それは,
,…,
原子事象とします.
,…,
原子事象とします.
その時に,
とおきます.
そうすると,
というような行列が得られます.
これは先程の,同時確率の行列とよく似ていますが,違うところは任意のについて
について足すと,
になっています.
例えば,
このような行列の場合,行方向に足すと1になりますが,列方向に足すと1とは限りません.
それから,要素全体を足しますと,1より大きくなってしまいます.
つまり
となります.
ですから,まとめとして,
が
で全て足すと「1」…「同時確率行列」です.
各行で行方向に足すと「1」…「条件付確率の行列」です.
この「条件付確率の行列」を確率行列(stochatic matrix),または推移行列(transition matrix)といいます.