7.1.2 Linux 版
Linux 版の Mizar は Linux( kernel の 2.0.x, 2.2.x, 2.4.x で動作確認済み)がインストールされた
Intel の Pentium プロセッサを持つAT互換機のハードディスクにインストールして使用できます.約80Mバイトのハードディスクの空き容量が必要です.ここでは,
PC に Mizar のアーカイブファイル (例えば mizar-6.1.12_3.35.723-linux.tar)
から実行環境の構築する流れについて説明します.
Mizar のアーカイブファイルは,ハードディスク内の適当な場所(たとえば自分のhomeディレクトリ上)にディレクトリを作成し(たとえばwork),そこに保存します.
そしてシェルのコマンドプロンプトでカレントディレクトリを先ほどのMizarのアーカイブファイルを保存したディレクトリに変更します.
そして Mizar のアーカイブファイルをtar コマンドで展開します.# がプロンプトとすれば
# tar xvf mizar-6.1.12_3.35.723-linux.tar
とします.
展開したファイル郡の中に install というインストール用のシェルスクリプトがありますの
で,これを次のように使い Mizar のインストールを行います.
# ./install
デフォルトでは Mizar の実行ファイルは /usr/local/bin に,Mizar の shared
ファイルは /usr/local/share/mizar に,Mizar のドキュメントファイルは /usr/local/doc/mizar
にインストールされます.したがって,インストールのときはこれらのディレクトリに対して書込み権のあるユーザーで作業を行う必要があります.
デフォルト以外のディレクトリにインストールすることもできます.この場合はインストール用のシェルスクリプトをまず起動してインストール中に画面上で対話的にディレクトリを指定していきます.
インストールが終わったら,システムの PATH にインストールした Mizar の実行ファイルのディレクトリが含まれていることを確認してください.デフォルトの場合であれば,
# echo $PATH
と入力すれば /usr/local/bin が PATH に含まれていることを確認できます.
もし含まれていない場合には,たとえば .bashrc (bashの場合)に
export PATH=/usr/local/bin
をくわえるなどしたのち
# source ~/.bashrc
を実行してコマンドサーチパスに /usr/local/bin を追加します.なお,デフォルト以外のディレクトリを
Mizar の実行ファイルのディレクトリに指定したときは当然そのディレクトリを指定します.
次に環境変数 MIZFILES に Mizar の shared file のインストール先のディレクトリを指定します.
具体的には,Mizar の shared file のインストール先が /usr/local/share/mizar
であれば(デフォルト),たとえば, .bashrc (bashの場合)に
export MIZFILES=/usr/local/share/mizar
をくわえるなどしたのち
# source ~/.bashrc
を実行します.
なお,Mizar のアーカイブファイルを解凍したときにできた README というファイルにこれらの詳しい説明がかかれていますので必要に応じて参照してください.