7.1 インストール
Mizar の実行環境インストール用のファイルは MS-DOS 版,Linux 版とも約14M バイトの大きさのアーカイブファイルです.したがって, Mizar の Homepage や ftp サーバからブラウザや ftp コマンドを使って入手するのが簡単です.たとえば Homepege であれば次のURL などから入手してください.
http://markun.cs.shinshu-u.ac.jp/kiso/projects2/proofchecker/mizar/index-j.html
anonymous ftp サーバからの入手については Appendix C を参照してください.
入手した Mizar のアーカイブファイルはハードディスクにインストールして使用します.
7.1.1 MS-DOS版
MS-DOS 版の Mizar はWindows9x/2000/NT の動作するAT互換機のハードディスクにインストールして使用できます.なお約75Mバイトのハードディスクの空き容量が必要です.ここでは,
ハードディスクが C ドライブの Windows98 の PC に Mizar のアーカイブファイル
(例えば mizar-6.1.11_3.33.722-win32.exe) から実行環境の構築する流れについて説明します.
Mizar のアーカイブファイルは,ハードディスク内の適当な場所(たとえばC:\workなど)にディレクトリを作成し,そこに保存します.
Windows のスタートメニューから MD-DOS プロンプトを立ち上げて,us コマンドで英語モードにします.そしてカレントディレクトリを先ほどのMizarのアーカイブファイルを保存したディレクトリに変更します.
Mizarのアーカイブファイルは自己解凍ファイルになっていますので次のように入手したファイルのファイル名を入力し解凍します.
C:\work>mizar-6.1.11_3.33.722-win32
解凍したファイル郡の中に INSTALL.BAT というインストール用のバッチファイルがありますので,これを次のように使い
Mizar のインストールを行います.
C:\work>INSTALL .\ C:\MIZAR
C:\MIZAR は Mizar のシステムがインストールされるディレクトリですが,他のドライブや他のディレクトリ名を指定することもできます.このバッチファイルにより Mizar のコマンドがインストールされ MIZ ファイルや今まで作られてきた abstract file などもディレクトリが自動的に作成されてインストールされます.
インストールが終わったら,コマンドサーチパスに C:\MIZAR を追加します.また,Mizar のインストール先のディレクトリにC:\MIZAR以外を指定した場合は, システムの環境変数 MIZFILES を Mizar のインストール先のディレクトリにします.
具体的には,Mizar のインストール先を C:\MIZAR にしたとき autoexec.bat
には次の1行を加えたのちPCを再起動します.
PATH C:\MIZAR
なお,autoexec.bat ファイルに,たとえば
PATH C:\WINDOWS\COMMAND
など既に PATH の指定がある場合,セミコロンで区切って次のように Mizar のディレクトリの指定を加えます.
PATH C:\WINDOWS\COMMAND;C:\MIZAR
また,例えば Mizar のインストール先を D ドライブのハードディスクの D:\MIZAR
にしたとき autoexec.bat には次の2行を加えたのちPCを再起動します.
PATH D:\MIZAR
set MIZFILES=D:\MIZAR
なお,Mizar のアーカイブファイルを解凍したときにできた readme.txt というファイルにこれらの詳しい説明がかかれていますので必要に応じて参照してください.