4.6.3 文の分割

 こういうスケルトンがあります.

   for x,y st P[x,y] & Q[x.y] holds R[x,y]
    proof
    let x,y such that L1:P[x,y] and L2:Q[x.y];
     ······
     ······
    thus R[x,y];
    end:



 これを次のように書き換えることもできます.注意しなければならないのは & と and の違いです.
 3行目の,

   let x,y such that L1:P[x,y] and L2:Q[x,y];


は,

    let x,y such that L:P[x,y] & Q[x,y];


というふうに,書くこともできます.前の書き方と後の書き方は原理的には同じです.前の書き方の and は,別のラベルをたてるために2つの文に分けるためのものです.これは,A & Bという1つの文を,A という文と,B という文とに分けたということです.それに対して,後の書き方はあくまで1つの文で,論理演算子でつながったものです.このように,and を使って1つの文を2つの文に分けたり,逆に & を使って2つの文を1つの文にすることもできます.