端午の節句

食べる物 柏餅(江戸),粽(京坂)

 時期 5月5日


 端午とは月の初め(端)の午の日のことで,5月に限ることではありませんが,中国の漢代以後,5月5日を端午というようになりました.わが国の端午の節句の行事は,中国伝来のものが多く,それに日本古来の習俗などが加わって,病気や災厄をはらう目的の行事となりました.
 江戸時代には,武家はいうまでもなく町方でも,7歳以下の男子のいる家では,5月幟を戸外に立て,兜人形を飾っていました.また鯉幟を立てることは天保のころに行われました.当時の鯉幟は紙で鯉の形をつくり,竹の先につけて立てたもので,明治の末ごろにもまだ紙鯉が凧絵師によって作られていました.

 食べ物としては,柏餅,粽(ちまき)があるが,江戸時代から江戸は柏餅,京坂は粽が主で,この傾向は現在も続いているようです.
 粽は古くは茅の葉でまいたところから茅巻(ちまき)と呼んだのが語源と言われています.その歴史がとても古く,日本では10世紀始めには作られています.
 柏餅は比較的新しく,江戸時代の寛永年間に作られ始めたとされています.もっとも,草木の葉で包んだり,巻いたりした菓子は古くからあり,その始めは「源氏物語」にかかれている”つばめもち”だと言われています.


柏餅