初発の神々
 天地が初めて動きはじめた時に、高天原に成った三柱の神はみな独り神として身を隠しました。  次に地上世界が若く、ふわふわと漂っていたときに成った二柱の神もまた、独り神として身を隠しました。次に成った神々を総称して神世七代といいます。この神々の中に伊邪那岐神と妹の伊邪那美神がいます。

 天神は岐美二神に「この漂える国をよくおさめ固めて完成せよ」と仰せられて、玉飾りの矛を下し、海水をコオロコオロとかきならして引き上げると、矛先から滴り落ちる塩が積もり重なって島となりました。これがおのごろ島であります。岐美二神はおのごろ島に降って結婚しました。

      
  両神はその島に天之御柱を立て、八尋殿を立てました。男神は女神に「お前の身体はどんなふうにできているのか」と仰せられると、女神は「わたしの身は段々に整ってきましたが、一ヶ所だけ整わないところがあります」と答えました。

 男神は、「わたしの身も段々に整って来たが、一ヶ所だけでき過ぎたところがある。だから、わしの身の余分のところで、お前の身の足りないところを刺し塞いで、国土を生もうと思うが如何」と仰せられると、女神は「結構なことです」と答えました。

 
 
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