本場大阪お好み焼きの作り方

         不破 泰

 私は大阪出身です。大阪ではお好み焼きは大変ポピュラ−な食べ物です。街のいたるところにお好み焼き専門店があり、その店自慢のおいしいお好み焼きを食べさせてくれます。ところが、ここ長野にはお好み焼き屋がありません。いや、あるにはあるのですが、私にはおいしくないのです。そこで、しかたなく我が家で作ることにしました。始めはなかなか満足のいくものが出来なかったのですが、試行錯誤を繰り返す内に、おいしい我が家の味と言えるものが出来上がってきました。今では、学生を連れてきては食べさせ、「おいしい」と(無理やり)言わせて悦に入っています。

 ところで、職業柄学会で全国を廻るのですが、おいしいお好み焼き屋が無いという状況は、京阪神と広島を除くと日本全国長野に限ったことではない事が判ります。そこで、ひとつみなさんにご家庭でおいしいお好み焼きを楽しんでいただきたいと思い、我が家のお好み焼きのノウハウを一挙公開いたします。

材料

普段は分量なんて計ったことはないのですが、すべて目分量でという説明もできません。いつものように目分量で材料を分けたあと、計ってみました。なお、材料は5人分です。

 小麦粉が少なく、長いもが多いところに注目してください。ここで紹介するお好み焼きは、決して小麦粉を水で溶いて焼いたものではないのです。小麦粉はむしろつなぎです。ベースは長いもです。水も使いません。美味しくないお好み焼き屋は、長いもを単なる味付け役にしてしまい、小麦粉の焼きものを作っています。これでは、かたいかたいお好み焼きになってしまい、表面パリパリ、中はしっとりの美味しいお好み焼きは出来ません。

 もう一つの注意は、豚肉です。高価な赤身ではおいしく出来ません。脂肪と赤身が半々位の薄切り(三枚肉というのでしょうか)を用意してください。

 てんかすというのはわかりますか?てんぷらを揚げたときに油にのこる衣のかけらです。これは必須です。京阪神では市場のなかのてんぷらやさんなどで安くわけてもらえたのですが、みなさんの近所ではいかがでしょう。長野ではスーパで袋に入って売っています。捜し出して是非用意してください。